院長コラム

「タクシー・ドライバー」

1976年のアメリカ映画。今でも話題になっている問題作。NYを舞台に、不眠症のタクシー・ドライバー(ロバート・デ・ニーロ)が見つめる大都会の夜と闇のを淡々と映している。音楽と相まって、タクシーがまるで強大なモンスターに見えてくる。劇場で観た凄みを今でも忘れていなかった。評価 ◎

「セールス・ガールの考現学」

2021年のモンゴル映画。この国の映画は初めてかもしれない。題名と、この映画のフライヤー(宣伝ちらし)からは、風俗関係の女性の話かと想像したが、普通の女子の悩みを描いていた。大学の同級の女子に頼まれて偶然アダルトショップでアルバイトをすることになった生真面目な女子大生が主人公。彼女がオーナーの女性や周囲の人々との交流を通じて、自らの将来を考えるようになる青春映画。どこの国でも同じだなあ。 評価 〇プラス

「アステロイド・シティ」

2023年アメリカ映画。鬼才ウェス・アンダーソン監督の新作。砂漠の町で繰り広げられるユニークな人間模様を描くコメディ。隕石によるクレーターが唯一の観光名所であるその町の住民と、そこに集まった個性的な人々(その中には軍の人もいる)が、奇妙な体験をする。それは宇宙船が、、、、、。 ハチャメチャなドラマで、相変わらずの多くの俳優たちによる群像劇。笑えないアクションコメディだった。評価 〇

「ガンズ&バレット CODE: WHITE」

2022年アメリカ映画。凄腕の殺し屋がいる。ある時最愛の妻を犯罪組織に殺される。その復讐のために、組織に潜入していた女性刑事と共に組織に戦いを挑むハードアクション。まあよく観るストーリーで新鮮味に欠けていた。 邦題の凄さからは平凡だった。評価 〇マイナス

「鬼平犯科帳 血闘」

新作邦画。テレビシリーズで人気だったものの映画化。中村吉右衛門の当たり役だったが、彼の死後 甥である松本幸四郎がその役 鬼平こと長谷川平蔵を、また若き日の彼を その息子:市川染五郎が演じている。 それなりに頑張っているが、どうしてもテレビのイメージがあり、また脚本に難があり、満足できなかった。 評価 〇マイナス

「THE KILLER/ 暗殺者」

2022年の韓国映画。恋人が女友だちと旅行に行くために、その彼女の娘の子守り(?)を頼まれる。が、その10代の娘はとんでもない厄介者だった。娘の同級生がヤクザからみで、拉致された娘を取り返すべく主人公の男が活躍する。実はその男こそ『伝説の殺し屋』で、恋人のために引退していた。娘を救うべく、悪の組織と一人で死闘を繰り広げるスーパーアクション。相変わらず凄い! の一言だ、評価 ◎

「12日の殺人」

2022年のフランス映画。その年のセザール賞(アメリカのアカデミー賞にあたる)を6部門で獲得した問題作。題名のように(5月)12日の深夜、若い女性が何者かに殺された事件を追う刑事たちを描いている。特殊な酷い殺され方をされたので、犯人は捕まり易いかな? と思っていたが、結局迷宮入りになった。実際フランスでも20%は未解決になっているとのこと。アメリカ映画なら犯人は捕まって終わるが、フランス映画は違っていた。その分徒労に終わったむなしさが残った。評価 〇マイナス

「アラビアンナイト 三千年の願い」

2022年のオーストラリア映画。題名のようにオーストラリア人の監督が『アラビアンナイト』をモチーフにしたSF作品。時は現代。ある壺をゲットした女性科学者がその壺を掃除していると、長い間幽閉されていた魔人が出てくる。魔人はすぐに科学者の言葉を理解する。そして、幽閉された原因を訥々と語りだす。その過去の映像を見せながら、二人は今後の生き方を模索する。 大人のファンタジーではある。 評価 〇

「青春18x2 君へと続く道」

新作邦画。場所は前半が台湾で中国語がメイン。台南に住む18歳のジミーは、大学受験に合格して台北の大学に進むことになる。それまでカラオケ場でバイトしていたが、22歳の日本人バックパッカー:アミと知り合う。二人は互いに好意を持つようになるが、アミは日本に帰ることになり、切ない別れとなる。時は移り、ゲーム会社を起業したジミーは36歳の時に、会社を追われる。傷心の彼が見つけたアミからの絵ハガキをみて、日本を訪れる。そこでいろいろな人々と交流して、心が癒される。 青春映画で、ロードムービー的な色合いもある。 今年一番の映画! 是非観て欲しい!!  評価 

「ゴジラxコング 新たなる帝国」

新作洋画。このシリーズとしては5作目だそうだ。地上の王:ゴジラと地底の王:コングが共存する世界が舞台。その両者を脅かす存在が新たに地底からやってきた。最初は反発していた両者であったが、モスラの力もあって、タッグを組んでその悪?を倒す という荒唐無稽な話。まあ巨大スクリーンで楽しめればよい。アメリカでは2億ドル近い興収を挙げてヒットしている。 評価 〇

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