院長コラム

「止められるか、俺たちを」

邦画。1970年前後の混乱期の日本を舞台に、独立系の映画製作会社「若松プロダクション」において、日々試行錯誤しながら自分たちの気持ちに沿った映画を作っていた当時の若者たちを、一人の女性助監督の眼を通して描いている。私も同じ世代の人間だが、共感できず残念だ。評価2.5/5 〇

「オーケストラ・クラス」

フランス映画。題名の如くフランスの公立小学校で12歳の児童たちにヴァイオリンを教えて、コンサートに出るまでの1年を綴った作品。可もなく不可もなくストーリーは紡がれる。決して平坦ではないが、薄味だった。悪くはない。 評価3/5 〇プラス

「ダークタワー」

原作はスティーヴン・キングの長編小説。その映画化でわずか95分の長さ。よって単なるアクション映画に成り下がってしまった。時空を超えた強大な力を持った悪魔をやっつけるのには主人公たちが弱すぎだ。もっと時間をかけてじっくりと観たかった。 評価 2.5/5 〇

邦画「音量を上げろタコ!」

題名はこの後「なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!?」と続く。アナーキーなロック歌手と声の小さな女性シンガーの出会いと恋を描いているが、こりゃ小父さんには駄目だわさ。 評価2/5 △

「大好きだから」

2017年の韓国映画。交通事故で生死の狭間にいる主人公の男の話。その事故の時に近くにいた4名に彼の霊魂が乗り移り、それぞれの悩みを解消していく。そして最後には自らのこと~果たせなかった夢~に対しても、、、。ファンタジーコメディ。 評価3/5 〇プラス

「ルイスと不思議の時計」

ハリウッド映画。有名俳優を用いたダーク・ファンタジー作品だが、観客のターゲットが子供向けのようだ。よってそれなりには作っていたが、大人のの鑑賞にはチト辛かった。評価2/5 △

「日日是好日」

先月亡くなった樹木希林さんの出演作品ということで話題になっている。初めての「お茶の映画」ということでも、、。そんな前評判と裏腹に、素直に見られて妙に心に残る秀作だ。こんな静かな邦画っていいなあ。 評価4/5 ◎プラス

邦画「恋のしずく」

”ご当地映画”。酒の町・西条(東広島市)と広島市を舞台に、東京から実習のためにやってきたリケジョの女子大生が、日本酒の奥深さを学ぶと共に、自らの生き方の方向性を見つける という内容。普遍的なテーマで、偏っていないのがよい。酒蔵の親父さん役の故・大杉 漣氏の登場シーンには目頭が熱くなった。評価3/5 〇プラス

邦画「きみの鳥はうたえる」

この題名はザ・ビートルズの曲からきている。私も大好きな歌だ。映画の内容とは直接には無関係のようだが、奥深さが原作者にはあるのかも。映画はインディーズ系(低予算)で、函館を舞台に現代の若者の生き方と恋愛を淡々と撮ってあった。自分には合わない生き様ではあるが、それを暖かい目で見守るのも必要かな? 若手の俳優たちは魅力的だった。  評価3/5 〇プラス

「ワン・デイ 悲しみが消えるまで」

昨年の韓国映画。 事故によって昏睡状態に陥った女性と、その霊魂が彼だけに見えてしまう最近妻を失くした保険外交官との心の交流。ありえない設定のファンタジー作品だが、共感しながら観てしまった。盲目の女性が霊魂では世界が見えている というのもよかった。 評価3.5/5 ◎

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