院長コラム

「ぼくが生きてる、ふたつの世界」

新作邦画。題名の意味は、聾唖者の両親から生まれた主人公の男の立場を表している。「聴こえる世界」と「耳が聞こえない世界」ということ。そんな両親から生まれた子供は『コーダ』と呼ばれている。そのことばは同名のアメリカ映画のタイトルにもなり、世間で認知されつつある。だが、彼は「ヤングケアラー」ではなくて、20歳の時の上京している。むしろ未成年の時の宮城の田舎の世界と、東京で過ごしている今の世界の対比のようだ。自伝的な小説が原作で、その分劇的ではなかった。評価 〇

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