2024年06月

「マッド・ハイジ」

2022年のスイス映画。スイスと言えば「アルプスの少女ハイジ」だろうが、この映画はかなり予想とは違っていた。一応その名作文学を大幅にアレンジしたバイオレンスアクションとなっている。独裁国家になったスイスで、祖父と恋人を殺されたハイジが復讐する というもの。B級テイスト満載。 評価 〇マイナス

「プー あくまのくまさん」

2023年イギリス映画。題名がユニークだが、原題も”Winnie the Pooh:Blood and Honey” で、似たようなもの。但し、映画は「13日の金曜日」シリーズのジェイソンのように、森に捨てられたプーとピグレットが、野生化して凶暴になり残忍な人間狩りを繰り広げる というホラー映画。観終わって何も残らなかった。私は 題名を「あ くまのプーさん」と勘違いしていた。  評価 〇マイナス

「毒舌弁護人~正義への戦い~」

2023年の中国(香港)映画。邦題のように、弁護士の活躍を見せている。前半はどうしようもないチャランポランの弁護をしたせいで、無実の母親が死刑判決を受けてしまう。このことを猛反省して、再審で無実を勝ち取るまでの戦いを見せてくれる。その裏にある権力闘争の醜さや都合のよさなどの批判もあり、やはり香港映画ならではの抵抗を感じた。 評価 〇プラス

「違国日記」

新作邦画。これまた変わった題名だ。原作は漫画らしい。中学卒業間近の少女の両親が、目の前で車両事故に遭い、亡くなる。彼女は、叔母(母の妹でまだ30代)の小説家の元で新生活を送るようになる。それからの半年の日常を描いた映画。これっといった事件はないが、日々共に生活していく上でのエピソードを綴っている。女性たちの生き方を素直に撮っていた。評価 〇

「ランサム」

2023年の邦画。『誘拐。拉致』との意味。身代金争奪バトルを描いた犯罪アクション。正体不明の5人組が裏社会のドンの娘を誘拐する。1憶円の身代金を巡って5人が互いの腹の内を探りながら奪取に動き出す。ストーリーはありふれた犯罪ドラマだが、主人公が韓国の男優で、その分目新しさがあった。かつてのVシネマのよう。 評価 〇マイナス

「Gメン」

昨年の邦画。題名から政府機関のspyもの?かと思ったら、高校生の話だった。人気漫画の実写版。問題児ばかりのクラスに入った主人公の高校生が、彼女を作るためと学校で存在感を得るために奮闘するストーリー。かなり過激な戦うところもあり、本質はうん10年前のヤンキー学生のものと変わりがなかった。今でもこの手の映画は続いているなあ。 評価 〇

「明日を綴る写真館」

新作邦画。東京で売れていて実力もある若いカメラマンがいる。しかし、彼は自分の作品に自信が持てないでいた。そんな時、胸がときめく写真に出逢う。それは地方の町の写真館の老いたカメラマンが撮ったものだった。その老カメラマンに弟子入りして、二人の人生がそれぞれより輝くものになる という予定調和の流れだが、それが実に良かった。音楽の扱い方もユニークで素晴らしかった。それを担当しているのが広島出身で、私も面識のある青年(大林武司君)。伏線の回収の仕方もよくて、大満足だった。 評価 ☆

「クーダ 殺し屋の流儀」

2022年のアメリカ映画。ベテランの殺し屋クーダが主人公。ある時に偶然15歳の家出少女と知り合う。何かを感じて金とモーテルの部屋を無償で提供する。その彼女が雇い主の組織に誘拐される。その理不尽さに怒ったクーダは命を懸けて組織と戦い少女を救い出すが、自らも死んでいく。直線的なストーリーだが、妙に心に残った。後味も悪くなかった。評価 〇プラス

 

「カンダハル 突破せよ」

2022年イギリス映画。実話を基にしている。CIA のスナイパーが主人公。彼がある任務(暗殺)を命じられ、アフガニスタンでそのミッションを果たす。その後彼を追う軍隊や特殊部隊の攻撃をかわしながら、敵陣から孤立無援の脱出劇を試みる。どこに行っても味方する者もいるようで、それが救いとなった。戦時アクション映画として見ていてハラハラするが、果たして正義はどこにあるのか? この映画の制作意図まで考えさせられた。 評価 〇

「バービー」

2023年のアメリカ映画。あの着せ替え人形のバービーが主人公。全米で6憶ドル以上の超大ヒットした。そのバービーの世界観をポップに描いた実写作品。『バービーランド』で幸せに暮らしていた彼女が、別の世界を見てみようとする冒険ストーリー。やはりおじさんにはついていけない映画だった。評価  〇マイナス

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